2007年12月3日月曜日

①  日米間の矯正歯科分野に関する違い

みなさん、こんにちわ!

私は今日大阪の分院での診療です。今日も頑張って、患者さまに喜んでいただけるような診療したいと思います。

本日から、私の地元のフリーペーパー「WAO」に連載していた記事を順次載せていきたいと思います。

①  日米間の矯正歯科分野に関する違い

 インターネットの普及により、世界各国の情報が瞬時に得られるようになりました。しかしながら、矯正歯科に関する認知度に関しましては、アメリカと比較すると日本はかなり遅れていると思います。大垣市民の皆様に矯正歯科に関する認知度を少しでも上げていただく目的で、今回から、「歯並び、噛み合わせ、口元の審美、顎の関節ならびに矯正歯科治療」について連載させていただくことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします
 日本はアジアの中ではトップクラスの先進国として、また、世界の中でも上位クラスの先進国に位置づけられると思います。しかしながら、歯並びを含めた矯正歯科分野に関する認知度では、後進国に位置づけられるのではないかと思います。その根拠として、年間に矯正専門医で矯正治療を行う患者様の数はアメリカと比べると1/50(推定)しかありません。また、アメリカでは、お子様が誕生されますと、ほとんどのご家庭が矯正治療のための貯蓄を行います。そして、お子様はブラケットとワイヤー(左の写真)を装着すると「大人の仲間入りができた。」と実感されるようです。映画においては、矯正装置をつけている子役はいますが、叢生(乱杭歯、デコボコの歯)の役者はほとんどいません。日米間において、それだけ美に対する価値観が違うようです。

1 件のコメント:

ryopin さんのコメント...

鬼歯(米)と八重歯(日)の違いですよね!

他に映画等観ていて、我々歯科医が気づく違いに、ブラッシング、フロッシングのシーンはハリウッド映画ではよく見受けられますが、一方の日本の映画では、食べてるシーンばかりが目につきます

先進国と呼ばれる中で、治療費が一番高価な米国と、一番安価な日本

当然、米国民は、歯並びを含めた予防に重点を置き、一方の日本国民は、痛んだら治療に行けばいいと安易に考えるのでしょう

日米の治療費の差も勿論でしょうが、両国民の考える ”歯の値段”にも大きな差があると感じます

1961年、僕の生まれた年に誕生した国民皆保険制度

あの頃は、まだまだ日本は発展途上で、国民も貧乏な時代でしたよね?
 
その時代の制度を、今だ大した変革もなく引きずってるだなんて、おかしくないでしょうか?

米国にも決して引けをとらない、世界的にもレベルの高い日本の歯科医

それに比較して、デンタルIQにおいては、決して世界の先進国レベルとは言い難い日本の国民

日本の健康保険制度の功罪の一つではないでしょうか?

結局、日米の矯正も含めた歯科医療全般の違いは、両国の健康保険制度の違いに基づくものであると僕は考えます
         ryopin